整骨院運営【連載コラム】整骨院の会計・税務の特徴「その1」

整骨院運営【連載コラム】整骨院の会計・税務の特徴「その1」

高瀬 智亨 たかせ のりゆき
2009年に出版した「成功する治療院経営バイブル」は発刊から第6刷を超え、2012年に改訂版が出版されると総部数も1万部を超える。

こんにちは。税理士法人フォルテシアの税理士 高瀬智亨です。私たちは、治療院業界に特化した税理士事務所として、全国で300を超える治療院をサポートしております。
代表の高瀬智亨が、2009年に出版した「成功する治療院経営バイブル」は発刊から第6刷を超え、2012年に改訂版が出版されると総部数も1万部を超えました。将来、接骨院開業を考えておられる方から既に接骨院を経営されている方まで、多くの方に支持されていると痛感しています。誠にありがとうございます。
ミッションは、「私たちは、『治療院』という事業を成功させるノウハウの提供を通じて、治療院業界と経営者の皆さまに貢献したいと強く思っております。
「K’s Magazine」で、「整骨院の会計・税務」をお伝えする事ができ、望外の喜びです。
私は整骨院に特化をした会計事務所を経営してまして、12年が経過しました。その間、300院以上の開業相談を受け、現在も350院の顧問先に会計、税務だけでなく融資、経営計画、指導監査等の支援をしています。この間、様々な問題、トラブルを目の当たりにしてきました。
私が経営する税理士法人フォルテシアの経営理念は、「スタッフの物心両面の幸福とクライアントの成長・成功を支援する」事です。今回、「K’s Magazine」の紙面で、私が経験した様々な問題やトラブルを基に、読者の整骨院経営者が成長・成功されるように、お伝えしていきたいのです。
是非、楽しく経営の勉強をして頂ければ幸いです。
先ずは、施術や東洋医学の勉強をされてきた柔道整復師が、「整骨院」を経営する時に意識して欲しい事が3つあります。
1.整骨院を経営する上で、「目標」をハッキリさせる事。
多店舗を目指すのか?単価の高い整骨院を目指すのか?多角化(エステ、介護等)を目指すのかを早い時期にハッキリさせた方が経営上軌道に乗りやすいのです。
『経営は逆算』と言われています。「目標」や「ビジョン」を明確にし、院全員で目指す努力は院成長に不可欠な要素なのです。
2.「経営」の研修等でモチベーションを維持する事
「技術」の研修には積極的に参加される院が多いのですが、「経営」や「お金」等の研修には参加しようとする院は極端に少ないのです。しかし、「経営」や「お金」を意識しないと、経営もお金も厳しくなっていく確率が高いのです。また、「経営」の勉強会に参加されている院は、経営の意識が高い人が多く、その方々からの影響は院経営に有効です。
3.会計を意識する事
1年間、院を経営していった結果が、数字(会計)に表せます。その現実を真摯に受け止めるべきなのです。「銀行に儲かっている事を知らせるために、決算時に経費を除くケース」があります。これは後日、必ずぼろが出ます逆に「税金を支払いたくない為に中古の外車を購入」するケースがあります。これは資金ショートを起こす原因なのです。
今回「K’s Magazine」では、上記の「整骨院を経営する時に必要な3つの事」を意識して「会計」と「税務」を中心にお伝えします。
1.会計に出てくる名前(勘定科目)を知ろう(収入)!
①患者(お客様)から会計で現金を頂いた時
保険負担金分・・・「保険窓口収入」
自費(実費)分・・・「自費窓口収入」
②保険者から保険請求額が振り込まれた時
普通預金に入金された時点・・・「保険振込収入」
③損害保険会社から自賠責保険が振り込まれた時
普通預金に入金された時点・・・「自賠責保険収入」
④整骨院の売上とは関係のない「収入」が入金された時
例えば、『還付金』、『スタッフから受取る家賃負担金』、『受付の現金と帳簿の金額が合わない差異の過剰分(現金>帳簿)』等・・・「雑収入」
まとめ:整骨院の収入で、覚えておくべき「勘定科目」5つ
「保険窓口収入」、「自費窓口収入」、「保険振込収入」、「自賠責保険収入」、「雑収入」
次回の「治療院の会計・税務の特徴」は、この「費用の勘定科目」についてお話しさせていただきます。(K`s Magazine6月号より転載)
(税理士 高瀬智亨)